ジャンニ・ビアッジォ
マリオの兄弟子。礼服をフルオーダーで作れる数少ない職人。現在はカサルヌオボに隠居し、息子のパスタ問屋で生計を立てている。
かなり高齢であるが、その技術は衰えるどころか尚成長しており、悠を驚かせている。弟子入り志願してきたラウラに対し、ボケた振りをして自身が製作した猫耳やメイド服などのコスプレまがいの服を着せ、自身の店で接客させたりするが、鋭い言動を放つこともあり、どこまで本気なのか不明。
ロドリーゴ・サンチェス
パンツ職人。パンツに限れば、悠が「俺すら足元にも及ばない」と言うほどの腕前。ナポリの旧市街にサルトを持つ。
実家が代々職人の家系であるが故に培われた技術を持つが、自身はそれで得られる収入の乏しさに嫌気が差して40歳手前にも関わらずアイドルを目指している。外見も良く、歌もそこそこ上手いが、その夢のためにカモッラ相手に大借金をして、首が回らないのが現状(一応、無謀だと自覚はあるため、年齢を指摘すると怒る)。正反対の境遇にいる(家が恵まれている、トップモデルである)フランス人のセルジュに対して、初対面の際に激しい反応を見せた。
何故か悠との合言葉にはガンダムの台詞を用いてる。
[編集] イタリア(その他)
不動産
ジャコモ・ペッツオーリ
世界的ブランド「ペッツオーリ」の社長兼デザイナーで、ミラノ貴族の流れも組む人物。マリオ親方に師事していた時期もあり、形式上、悠の弟弟子にもあたる。
技術の習得に貪欲な性格で、既にファッション界のカリスマとして確固たる地位を築いていながらマリオに一時弟子入りしたこともある。その関係で、兄弟子でありその腕も認めている悠に何かと協力し、彼の借金の保証人となっている(本来は全額肩代わりするつもりだったが、悠が「そこまでお世話になれない」と断る)。そのため、悠にとっては亡くなったマリオ親方以外で頭の上がらない人物である。
娘のユーリアとは仲違い(ユーリアの一方的な思い込み)したままであるが、彼自身はいつも気にかけ遠回しに手助けすることもある。長年の針仕事で極度の猫背(正確には「屈伸体」)である。
アンドレア・フォンターナ
ペッツオーリ社のスーツ部門統括、服飾教室教頭を勤め、後に日本支店店長となる。ラウラの父。日本語が喋れる。
先物取引
代々貴族に仕える職人の家系に生まれ、職人としては優秀だが上昇志向が強く、娘のラウラをペッツオーリと結婚させることで社内での立場を上げ、貴族という地位に近づこうとしていたりする。もっとも、ペッツオーリ本人には見透かされており、当の娘からも愛想を尽かされている。他にも色々と策略を立てるが全て見透かされ、失敗するどころか最初から手のひらで踊らされていることも少なくない。悪人では無いが、小悪党的な印象が拭えない人物である。
マッシモ・ゼルビーニ
FX
ジェノヴァの海運王ゼルビーニ家の跡継ぎ。会社社長。コンスタンツェの兄。後にジラソーレ筆頭株主となる。
優秀なビジネスマンである一方、投資家としても才を持つ。以前はジラソーレの事を「女子大生の道楽」としか見ていなかったが、その成長ぶりを見て一転、ベアトリーチェらと手を組み、筆頭株主になった上で経営に介入しようと目論む(ジラソーレ御家騒動)。結局ベリーニ家の介入が起こり当初の予定通りとはいってないが、隙あれば手を出そうと耽々と狙っている。
FX
悠の実力を買っており、個人的に仕事を依頼した事が数回ある。ビジネスに関してはドライな面を見せるものの、かつて家が困窮していた時に援助してもらったシモーネ・アゴスティの両親には恩義を感じている。
シモーネ・アゴスティ
FX
造船業の大手アゴスティ造船の創業者の跡取り。アゴスティの倒産寸前の子会社の社長(後に倒産)。両親は立派な人物なのだが、一人息子で甘やかされて育ったため、典型的な馬鹿息子となった。
自分の出自や持ち物の価値を自慢することしかできず、また(交際女性含めた)人の評価も資産力で測る。「才覚すなわち財力」を公言し、言動全て金が基準であるが、裏を返せば金が無いと何の取り柄も無い駄目人間である(その金も親の稼いだ金で、自身は浪費するだけ)。一応、学位も持つが、有名大学に名前がそっくりの、いわゆる学位工場で習得したもの。何らかの打算があるわけでもなく、ただ純粋に馬鹿である。そのため、「白鳥さん」と呼ばれることもある。
自業自得とは言え、悠に無茶な注文をしてはヒドい目にあうことが多い。
[編集] イギリス(ロンドン)
フレデリック・ウォーレン
英国王家の外戚に当たる貴族。世界経済に影響を与えるほどの実業家でもある。サヴィル・ロウ(en:Savile Row)の保護にも力を入れる。
イタリア訪問中に悠と出会い、その腕を見込んでサヴィル・ロウの一角を任せようとする。その後、ギルレーズ・ハウスのお家騒動においては、旧店(保守)を陰ながら支援し、旧店派グループのリーダー的な立場で情報収集や対策の立案実行を行った。
パウエル親方
サヴィル・ロウで、もしくは世界で一番と言っていいほどのウェストコート職人。その職人然とした言動からは余り想像が付かないが本家筋は海軍のお偉いさんで、貴族筋。
彼の作るウエストコートは血が通っていると言われるほど出来がよく、そのためにサヴィル・ロウで引き抜き合戦が起きたこともある。その後、貴族が調停に入り、特にどこにも属さないサヴィル・ロウのご意見番的な役割となる。
一時期、ある事件のせいで引退を宣言していたが、悠との出会いにより再びサヴィル・ロウに戻る。その後、ギルレーズ・ハウスの騒動では、ウォーレン卿の足となって動き悠をロンドンへ呼び寄せる。ナポリから来た日本人という意味を込めて、悠のことを「ナポリタン」と呼ぶ。
チャールズ・エバンズ
イギリスの石油王にしてウォーレン卿の縁者。
若い頃女性に関するトラウマを負い、その反動で「女関係のもみ消しにMI6(英国情報部)まで動く」と揶揄されるほどの女たらしになった。ラウラやエレナにも振られた過去がある。ちなみにバツ3。
没落していた一族を復興させた事業家としての手腕や、エレナを巡る勝負の際の高い社交性や素直に負けを認める態度など、女性問題を除けばかなり紳士的で有能な人物である。
ヘンリー(ハリー)・ベーコン
サヴィル・ロウの庶民向けの老舗「ギルレーズ・ハウス(GIRULE'S HOUSE)」の(サブ)裁断師で、その後、同名の「ギルレーズ・ハウス」(以後、新店と表記する)を立ち上げギルレーズ・ハウスのお家騒動を引き起こした人物。
ギルレーズ・ハウスの後継者と目される程に腕の良い職人で先進的な人物。先代のオーナーの死後、チーフカッターと共同経営者になるも、経営方針の違い(典型的な保革対立)から対立し、最終的に独立し職人全員を引き抜いて新店を立ち上げる。騒動初期から、特に職人の確保や外国人の職人についてなどが争点となっており、その節操の無い引き抜きはロンドンの服飾業界はおろかナポリにまで火の粉が飛んでいた。新店の立ち上げでは、チーフカッターにフランス人であるエリック・リヴァルを採用し、技術力と方向性をアピールした。
クラリッサとは友人であったが、彼女を引き抜こうとして間接的に断られたため、新店設立後は対立関係になる。実は彼女を女性として意識しているのだが、気づいてもらえてない。
エリック・リヴァル
「ギルレーズ・ハウス」新店のチーフカッター。アラン・リヴァルの長男でセルジュの兄。
かつて『リヴァル』の工房で修行するも、過酷な生活やアランに全く認めてもらえないことから家出。後にイギリスでヘンリーに匿われ、新店のチーフカッターに選ばれる。結果として工房から逃げ出したとはいえ、その腕前はチーフカッターに選ばれるだけに確かである。
セルジュ同様に父をかなり恐れており、その父から匿ってくれたヘンリーには恩があるため逆らえない(ヘンリーの強引なやり方に全面的に賛同している訳ではない)。弟同様に心の何処かでは父親に認められたいと思っている。
ラルフ・ヒューイット
イギリス貴族ヒューイット家の当主。主に香港で活躍する実業家。英国人と香港人のハーフ。ヘンリー・ベーコンの影のスポンサー。
英国植民地であった香港で財を成したヒューイット家の子息だが、妾の子であったため、幼少期を香港の下層階級の中で過ごす。正当な後継ぎが皆早世したため、後継者としてイギリスに連れてこられて、貴族として教育を受ける。その後才覚を現わし、傾いていたヒューイット家を建て直す。このような出自から、自身の国というアイデンティティに悩んだこともある。その関係で伝統についてドライな面をみせるものの、中国への返還によって、香港から英国的雰囲気が失われていくことを危惧している。
ヘンリー・ベーコンに多大な援助を行なった、ギルレーズ・ハウス騒動の黒幕とも呼べる。ただ、その真の狙いは、先述の香港の伝統の保護に関係しているものであった。